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自閉症の鉄ちゃん、全員集GO!他の障害や、ちょっと気持ちが落ちてしまった人も、鉄道が好きなら大丈夫!出発進GO!


by taiyo-hospitality

本人の決定と支援員の役割

国立競技場に、高校サッカー準決勝の観戦に行ってきました。施設で就労継続に属し、養護学校のサッカー部OBとしても活躍している彼は自閉症ではありません。「他人に負けたくなくて頑張りすぎてしまう」「不安に弱い」精神系。週一回のガイドヘルプで行くスポーツジムや温水プール、時にはグランドでキーパー練習の中で運動量や他人との競争の意味を考えてきました。
11月頃、国立競技場で高校サッカーを観戦したいと希望がありました。旅費と時間をどうするか。普通列車で慣れない長時間往復は、後日の仕事に影響するかも・・、往復新幹線にして費用のために「一生懸命働こう!」では頑張ることができなかった時、不安定になるだろうし・・。普通列車、高速バス、新幹線の組み合わせによる、所要時間と費用の表を見せて本人に選択してもらいました。間に合うかな~、疲れないかな~、いろいろ不安を訴えてきましたが、行き普通、帰り新幹線に決めました。

当日は、列車事故でダイヤが乱れて早速不安に。乗り換え列車の情報もなく来た列車に乗り、激しい混雑の中、車内放送や駅表示を見て、私に「次は●●駅だね」「あとなん駅だね」と確認。千駄ヶ谷駅を降り、高校サッカーの看板を見て、「やった!着いた!間に合った!」と安心感と喜びを現してくれました。

本人が選択・決定(知的障害があれば、本人が選択できる工夫をして)した目標や目的を成功に導いていくためのコーディネートすることが支援員の大きな仕事ではないでしょうか?そのための支援者のこころ構え、当事者へのまなざしがTEACCHの理念には込められていると思います。
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by taiyo-hospitality | 2010-01-10 10:03 | ノーマライゼイション