僕は嫌だ!
2018年 01月 05日
恥ずかしながら、昨年の紅白歌合戦で初めて欅坂46の「不協和音」を知った。しかし2016年2月のこの記事をUPしていた。
「嫌なら嫌と言っていい」
自閉さんは聴覚過敏と言われている。そうだろうか?
支援者の不適切対応から逃れているだけなのでは・・・、と自分はずっと思っている。
こうしなさい、ああしなさい、何やってんのっ! いいからっ! ダメ! それはやらない! 早くっ! またぁ~。
彼らは何をやっても1年365日これらの言葉がシャワーのように浴びせられる。
言葉のない自閉さんは「僕は嫌だ」と言えない。
逃れる手段は「耳ふさぎ」。
よーく観察していると彼らは、支援員から「こうしなさい、ああしなさい、何やってんのっ!いいからっ!ダメ!それはやらない!早くっ!またぁ~」の言葉が出るであろう0.5秒前に耳をふさぐ。そして、大好きな行動に出て、そしてあの言葉から0.1秒でも早く離れるために駆け出して逃げて行く。そして間違いなく100%の確率で支援員から「何やってんのっ!いいからっ!ダメ!それはやらない!早くっ!またぁ~」の言葉が出る。
言葉の技のない人が自己防衛として身に着けたこの解放要求行動は「問題行動」と呼ばれてしまっている。ダウン症の人に多く見られる、嫌なのに相手に合わせる「いい子」行動も、「本当は嫌なんだよな」の限界点に達すると退行症状となって解放を訴える。
タモリが言っていた。『「はなせばわかる」。「話す」? いや、「離す」「放す」です』と。
嫌なことから離れる能力、つまり安全確保は動物として生きるための本能ではないでしょうか。その本能を規制されたら・・・。
彼らと付き合う人(支援者)として、彼らを嫌なことから放してあげる人になりたい。
支援なんていらない。付き合ってあげるだけでいい。
訓練なんていらない。彼らは出来ている。やり方が一般的健常者と言われている日本人と異なるだけ。
by taiyo-hospitality
| 2018-01-05 08:52
| 子育て佐々木正美先生