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by taiyo-hospitality

注文のいらない中華料理店

毎年12月、自閉系のH君と朝一番の東名バスで名古屋旅行が定番。

目的地は、以前弟が一人暮らしをしていた時、母と訪れると連れて行ってくれたと言うアパート近くの個人経営の中華料理店。

「お兄ちゃん、大盛りね」と、片言の日本語とともに、注文しなくても大盛りで出てくる。

何年も通い続けた、出会いのおかげ。

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                            2015年
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                              2017年

彼は、全国チェーンのこのパン屋も大好き。カップ入りフレンチトーストを2パックを帰りの東名バスで食べるのだ。

3年前、ギネス登録の世界最大の駅ビルに入店するこのお店に電話して、たどたどしい&つっけんどうな口調で予約注文をした。どうせアルバイトが対応しているだろうし、たった2個のフレンチトーストだし、お店の多忙も想像でき、横で聞いていてもハラハラドキドキ。

受け取りの時は、店長さんが厨房から出てきて対応してくれた。H君は、自分がフレンチトーストが好きなことやバスが好きなこと、そして店長さんの趣味や今日何時に起床したか、昨日何時に寝たか・・・、いろいろ質問していた。

それが2年(2回)続いた。

3年目(3回目)の昨年の12月、16:00にフレンチトーストを取りに行くと、その店長さんがすでに店頭で待っていてくれた。

チェーン店、大規模駅ビルの混雑店、フレンチトースト2個、年に一回のお客なのに「いつもありがとうございます。来年も来てくださいね。」と言って、出会いを大切にしてくれた店長さんに感謝。「僕は数字にこだわるので、来年いつ来れるかわかりません」とマジに答えてしまうH君。

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「お出掛け」と「出会い」は移動から。移動しなきゃ、出て行かなきゃ始まらない。

出ていった結果、160Km離れた土地に、自分を分かってくれる行きつけの店を作ってしまった。

自閉さんはコミュニケーションに不具合がある。でも、言葉のコミュニケーション力やマナーを得とくするエネルギーを、分かってくれる人・お店を獲得することに注げば、注文しなくても食べ物が出てきます。コミュニケーションの不具合が、逆に強力な印象付けとなり、歓迎されるお客になります。

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この、朝一番の東名バスが、自閉さんの行動を支えています。
♪運転手さんそのバスに 僕も乗っけてくれないか 行先なら 名古屋でいい♪ 

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by taiyo-hospitality | 2018-03-17 08:49 | ガイドヘルプ紀行