共存環境創り
2023年 01月 25日
障害者支援考
移動支援(ガイドヘルプ)でYさんの買い物に付き添った。
お金を出す。お釣りとレシートをもらい財布にしまう。カバンからエコバッグを取り出す。買った物をエコバッグに入れる。
ひとつが終わってから次のことを行う。時間もいわゆる普通の人よりかかる。
レジ係は次に待っている客のことが気になる。
今日、Yさんの移動支援で立ち寄ったコンビニのレジ係のハーさんは素晴らしかった。時間がかかりそうだなと察知したのだろう。何も言わずにレジ休止中のプレートをサッと置き、ホットミールのショーケースを挟んだもう一台を稼働させ次の客に「どぞ こちら」。
Yさんは自分のペースでお釣りとレシートを財布に入れ、買ったものをエコバッグに入れた。
さらに自分達が店を出る時に「ありがと ござ ました」と自分達を見て笑顔で。
太陽ホスピタリティーは岐阜聖徳学園大学の松本先生と科研費の共同研究で『知的障害や自閉症のある人にとって大切なものは「ペースとスペース」』と言う発表を6年前に行った。自閉症の人はコミュニケーションや抽象的なことの理解に不具合があることが多いが、笑顔を向けられることはボクを叱っているんじゃないという感覚は多分全員持っている。「ペースとスペースとスマイル」の3Sかな?
障害者支援は手伝っちゃうことではなく、彼らが気兼ねなく能力を発揮できる環境を創ってあげることだと私は思っている。「ゆっくりでいいよ」と言われれば彼らは逆に気兼ねするし、ボクって遅いんだと思ってしまう。声掛けより環境創り。そのためには発想•工夫。ハーさんはそれが出来ている。しかも笑顔。
奇しくも昨晩は自閉症協会主催の「合理的配慮」の勉強会に太陽ホスピタリティーのスタッフと共に出席していた。
「ひとり一人に合わせることです」と津田静岡県自閉症協会会長。
質疑応答では「どのように?」「どうしたら?」と参加者から。
次回の勉強会にはハーさんに来てもらいたい!支援員が出来ないことをハーさんはやってのけている。日本人より外国人の方が障害者支援は上手。多文化•異文化の感覚が分かるからだと思う。ハーとしてグッ。
国•行政はどこを見ているのか!
書類の有無だけ。
何のための書類(法令)なのか!
実地指導•監査のため。
昨年の静岡県職員による実地指導の際、現場の様子・雰囲気を一切見なかった。事務室の書類を見るだけ。なにが実地なんだろう?
法令の知識もなく答えられない。しまいには「私はすべての法令を知っているわけではありません!」だって。障害福祉サービス事業者を指定する指定権者として、実地指導の担当にはどのような要件を定めているのか?明らかに何も基準は無いと感じられ取ることが出来る。
実地指導の結果、請求の事実のない請求をでっち上げ「不正請求」とされた。請求書も入金もないのに。何をもって?
メールで理由を尋ねると「当日この件でそちらから反論がなかったから」とメールで返事があった。これが行政職員の実態である。
国民・県民・市民、障害福祉サービス事業所、団体は行政の現状を黙っていてはいけない。なぜなら、行政は障害者・障害者施設事業者をこのようにないがしろにしているから。
この点でも立話で会長と白熱議論した。

