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自閉症の鉄ちゃん、全員集GO!他の障害や、ちょっと気持ちが落ちてしまった人も、鉄道が好きなら大丈夫!出発進GO!


by taiyo-hospitality

添乗記 特別支援学校 修学旅行① 修学旅行の添乗員は彼らの一生に残る

某特別支援学校(分校)小学部の修学旅行の添乗を担当しました。
学校さんの、修学旅行事前学習も見学させていただき、先生方の、用意周到な準備には脱帽でした。
修学旅行を終え、駅で出迎えの親御さんや先生に対しての生徒さんの表情や表現は、本当に楽しく自信に結びついた旅行だったんだなと実感できました。

実は、事前学習で学校にお邪魔した時、中学部の廊下で「山内さんだ」という声を聞きました。周りを見渡しても誰が言ったのかわかりませんでしたが、また「山内さんだ」と聞こえました。その時、先生が「●●君、山内さんを覚えていたのか」と。そうです、昨年もこの学校の小学部の修学旅行を担当しました。●●君は昨年の小学6年生。自閉症。修学旅行中は私の名前を呼んだわけでもありません。その●●君が、1年ぶりの再会で、私を見つけて名前を呼んだのです。中学生になった●●君は、顔立ちが大人っぽくなっていました。

私が、フリーの添乗員として、特別支援学校の修学旅行を継続的に引き受けたいと思った考えが、ここに証明された感じです。特別支援学校の生徒さんにとって修学旅行は不安だらけ。そこについてくる添乗員(知らないおじさん)も不安材料。しかし、小学部の修学旅行をひとまず乗り越え自信が付く。その時と同じ添乗員が再び中学部、高等部の修学旅行に付いてくれば添乗員に対する不安がなくなり、修学旅行がよりスムーズに受け入れられるようになるのでは、という考えです。・・・彼らは必ず成長する!・・・。そのための環境を工夫してあげる(強制や訓練ではなく、理解と工夫)ことが支援者の役目ではないでしょうか。

「自閉症カンファレンスNIPPON2008」の分科会で実践発表をする機会がありましたので、自閉症者と旅行の意義をガイドヘルパー及び添乗員の経験から「修学旅行を成人以降の旅行につなげる」という内容で発表しました。
by taiyo-hospitality | 2008-10-26 19:26 | 養護学校修学旅行添乗記