高齢の方、障害のある方、旅&鉄道ファンなら全員集GO!


by taiyo-hospitality

カテゴリ:ガイドヘルプ紀行( 17 )

毎年12月、自閉系のH君と朝一番の東名バスで名古屋旅行が定番。

目的地は、以前弟が一人暮らしをしていた時、母と訪れると連れて行ってくれたと言うアパート近くの個人経営の中華料理店。

「お兄ちゃん、大盛りね」と、片言の日本語とともに、注文しなくても大盛りで出てくる。

何年も通い続けた、出会いのおかげ。

f0195579_08061667.jpg
                            2015年
f0195579_08162942.jpg
                              2017年

彼は、全国チェーンのこのパン屋も大好き。カップ入りフレンチトーストを2パックを帰りの東名バスで食べるのだ。

3年前、ギネス登録の世界最大の駅ビルに入店するこのお店に電話して、たどたどしい&つっけんどうな口調で予約注文をした。どうせアルバイトが対応しているだろうし、たった2個のフレンチトーストだし、お店の多忙も想像でき、横で聞いていてもハラハラドキドキ。

受け取りの時は、店長さんが厨房から出てきて対応してくれた。H君は、自分がフレンチトーストが好きなことやバスが好きなこと、そして店長さんの趣味や今日何時に起床したか、昨日何時に寝たか・・・、いろいろ質問していた。

それが2年(2回)続いた。

3年目(3回目)の昨年の12月、16:00にフレンチトーストを取りに行くと、その店長さんがすでに店頭で待っていてくれた。

チェーン店、大規模駅ビルの混雑店、フレンチトースト2個、年に一回のお客なのに「いつもありがとうございます。来年も来てくださいね。」と言って、出会いを大切にしてくれた店長さんに感謝。「僕は数字にこだわるので、来年いつ来れるかわかりません」とマジに答えてしまうH君。

f0195579_08302892.jpg
「お出掛け」と「出会い」は移動から。移動しなきゃ、出て行かなきゃ始まらない。

出ていった結果、160Km離れた土地に、自分を分かってくれる行きつけの店を作ってしまった。

自閉さんはコミュニケーションに不具合がある。でも、言葉のコミュニケーション力やマナーを得とくするエネルギーを、分かってくれる人・お店を獲得することに注げば、注文しなくても食べ物が出てきます。コミュニケーションの不具合が、逆に強力な印象付けとなり、歓迎されるお客になります。

f0195579_08452765.jpg
この、朝一番の東名バスが、自閉さんの行動を支えています。
♪運転手さんそのバスに 僕も乗っけてくれないか 行先なら 名古屋でいい♪ 

[PR]
by taiyo-hospitality | 2018-03-17 08:49 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)

Destiny

この一週間の出来事。♪どうしてなの~ 今日に限って~♪

4年間、移動支援でお付き合いしている自閉症のK君が、移動支援中に初めて信号を間違えた!交差道路の信号が青になった時、踏み出してしまった。いつもは横断歩道ギリギリ1cmで止まるのに!
f0195579_20340719.jpg

6年間、移動支援でお付き合いしている自閉圏のK君が、移動支援中に初めてプラットホームを間違えた!帰りの電車、下りホームではなく、上りホームの階段を上って行ってしまった。小学生の時は鉄ちゃんだったのに!
f0195579_20354316.jpg

10年間、お付き合いのある知的障害のあるT君が、支援中に初めて信号を間違えた!彼も交差道路の信号が青になった時、踏み出してしまった。信号を渡る時はいつもバスの運転手のように「右よし、左よし、発車します」と言って指さし確認をするのに!今回もやったのに!!
f0195579_20383478.jpg

[PR]
by taiyo-hospitality | 2018-02-21 20:42 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)

Nothing about them without them

f0195579_09063472.jpg


f0195579_09062031.jpg
Kさんは7年近く太陽ホスピタリティーの移動支援(ガイドヘルプ)と旅行同行サービス(自費サービス)を利用している。飛行機に乗っかって、太陽のヘルパーと宿泊旅行にも出掛けている。昨年から移動支援利用を始めたS君は、Kさんと同じ支援学校の後輩にあたると知り、今回は2回目の合同外出。

支援学校卒業後は、通所施設や障害者団体・会の仲間だけになってしまいがち。グループホームに入れは「18:00までに帰って来てくださ」と言われてしまう。

親亡き後を考えると、親たちは「はっはー、福祉制度様。何でもいいです。文句は言いません。」と福祉制度を崇拝してしまう。だから福祉行政は行政側の考えだけで進めることが出来る。そもそも行政職員は行政業務のプロであって、福祉行政の場合でも、福祉のプロではない。数年前は別の部署、数年後は別の部署。その人達が物事を進めて行ってしまう。だからこそ、彼らに一生直接携わる人間は、彼らの側に立って、彼らの当たり前の人生や幸せな人生を一緒に考えてあげる「当事者」でなければならない。つまり、「もし自分がそうされたら」で判断するのです。

自宅住まいの2人は「赤富士、満月、イルミネーション」を体験できた。「18:00までに帰って来てください」は、彼らの人生にいったい何の意味があるのだろう?


[PR]
by taiyo-hospitality | 2017-12-05 09:12 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)
5月、車椅子の10代の青年の移動支援中に彼から「富士山に登れますか?」と聞かれた。3秒後に「登れるよ」と答えていた。

毎年夏に静岡駅~富士宮口五合目行の高速バスが運転される。まずは、ヘルパーが彼をそのバスに乗せることが出来るかどうか?

6月、地元の路線バスの高速バスの車両で運行されている路線で乗せ込みを試みる。彼を抱えるヘルパーと足を抱えるヘルパーの2名体制で、一番前の座席に着席OK。

彼1人にヘルパーが2人が付くと経費負担は大きくなるだけでなく、移動支援の制度ではヘルパーは1人派遣が前提のためヘルパー1名の派遣に対する給付しか事業所に入ってこない。

そこで、複数の参加者を複数のヘルパーが付き添う方式を取るために、いつも移動支援を利用している人達に声を掛けた。五合目~六合目の登山体験付き!

希望者が多く、2回に分けて行くことになった。

1回目は自閉さんグループ。

f0195579_18500395.jpg



f0195579_18275595.jpg



f0195579_18290075.jpg



f0195579_18480070.jpg


2週間後の2回目は車椅子の彼と自閉さん以外の人達。
f0195579_18570816.jpg


f0195579_18295749.jpg

f0195579_18303146.jpg



f0195579_18310016.jpg

今回一番印象に残った事は、車椅子の彼が6月に高速バスに乗った時「景色がいいですね」と言ったこと。もちろん富士登山当日のバスでも富士スカイラインからの景色に感想が沢山出ていたこと。

支援学校時代も施設通所の現在も、路線バス、まして高速バス、しかもバスの一番前の席に乗ったことがない。
送迎は親の車か施設の送迎車のリフト付きワンボックスの最後部の車椅子スペース。施設等の旅行は、行政等が所有するリフト付き大型バスのリフト横の車椅子スペース。健常者がそのように決めてしまう。そのようにしてしまう。

目の前にある一般社会資源(路線バス=一般公共資源)を使えばいいだけの事。支援者と言われている人達側の「それは出来ないでしょ。無理でしょ。」が前提となって、福祉制度の中だけの行動になり、福祉制度が障害者の社会資源資源になり、何かやるためにイベントになってしまう。

「支援」って何?本人の幸せのためになっていればいい。高速バスからの景色に本人が「いい眺め」と感じる彼のその幸せのためでいい。共生社会を創るためでなくてもいい。

愛が地球を救えるならば、あの子はとっくにあの幸せはつかんでいたはず。

今年は六合目まででした。来年はどうしようかな?



”Nothing About Us Without Us”
”Expressd Wish"

[PR]
by taiyo-hospitality | 2017-08-20 18:58 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)
お話好きのH.S君と吃音のH.A君は、2人とも仮面ライダーが大好きな20代。彼らのガイドヘルプの結末はいつも画期的。

ランチで入ったラーメン屋で、ラーメンが出てくるまでの間、話の内容は仮面ライダーの話。足りないものやわからない事は、大きな声で店員に頼む。年相応ではない会話と行動?店員もお客もそう感じているだろう。
ラーメンが出てくると、「わー、おいしそう。いただきまーす」。
食べ終わるとH.S君が、「ごちそうさま。おいしかったです。また来ていいですか?」。
数秒遅れて吃音のH.A君が、「ぼっぼっぼくもおいしかったです。きっきっ来ていいですか?」。
店員のおばさんの顔がほころび、「また来てね」。
そしておばさんが、「こんなこと言ってくれるお客さんはいないから嬉しいよ。普段お客さんとの会話は注文と会計だけだから」。

年相応って何?マナーって何?

一般社会に受け入れてもらうための訓練でも練習でも指導でもなく、支援でもなく。ガイドヘルパーが彼らの外出を促進してまちにくり出し、彼らの行動(スピード・発言)や認知(五感)の味方になってあげれば、彼らがまちを良くしてくれるのだ!これでいいのだ!

f0195579_83131.jpg

[PR]
by taiyo-hospitality | 2016-04-11 08:05 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)
旅行同行サービス。軽井沢への墓参にお付き合いしたご縁で、週2回の外出にお付き合いすることになりました。
f0195579_2043381.jpg


「トイレ付バスで行く、お互い様旅行」。年2回企画しています。今秋は富士山一周と御殿場イルミネーション。
f0195579_2041882.jpg


移動支援。HKさんの鉄道写真撮影同行は3年ぶり。
f0195579_204461.jpg


移動支援。HMさんの恒例の東名バス旅行。
f0195579_2035284.jpg


旅行同行サービス。自閉症協会某支部の「川根温泉とSL旅行」に同行。大学生のペアさんによる1対1サポート。個室で昼食。
f0195579_2024045.jpg

[PR]
by taiyo-hospitality | 2015-12-15 20:12 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)
恒例のH君(ASD)の東名バス旅行。今回は「年数回お母さんと行く、大学生の弟さんのアパート近くの中華料理屋さんに東名バスで行きたい」というリクエスト。そのほかにも、東名バスは後ろから2番目の座席。最終バスで帰る。鶴舞線は丸ライトの車両。等々こだわりのリクエストが。

さて、中華料理屋さん。M君が入るなり「おー、いらっしゃい、ひさしぶり、元気・・・」とかなり片言の日本語で大歓迎。

店にいる間、ずっと彼のこだわりの会話でしたが、店側から苦情なし。そうです、かなり片言の日本語を話す中国人店主にとっては、M君の会話はわからないのです。だから注意もしない。だからM君は注意されない。だから安心。

食事の注文も「大盛り」は店主承知済みなので、M君は注文しなくても「大盛り サービスね」と、大盛りが出てくる。

自閉さんにとっては、なんて心地のいい「注文の少ない、注文しなくていい」レストランでしょう」。

丸ライトの車両が来るまで3本見送り、最終バスで帰って来ました。
f0195579_2014141.jpg
f0195579_2015455.jpg

[PR]
by taiyo-hospitality | 2015-03-25 20:03 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)
連休中のガイドヘルパーの仕事その1は、仲良しの2人組の東京旅行By東名ハイウエイバス。一人は吃音、一人は甲高い声。2人ともゆっくりな動作。東京駅地下街のレストランで、昼食時の混雑時であったが、KYヘルパーになって本人が出来ることは本人に任せた。会計時は、食べた物を伝え、お金を出すまで時間がかかるが会計終了後に「とてもおいしかったです。ごちそうさま。」と店内に甲高い声が響く。もう一人が遅れて「ぼぼぼ僕もおいしかったです」。イラついていた店員も少し微笑んだ。美術館では「この絵が一番好きです」と甲高い声が響く。もう一人が遅れて「ぼぼぼ僕はこの絵が美しいです」。静かに鑑賞するマナーを身に着けさせることが、どれだけ重要なんだろうか?東名バスの車内でも景色に反応して声が出る。
障害(吃音、甲高い声)や障害によるゆっくりな動作を「異文化」だと思ってもらうと助かります。「障害」はなく「文化」。良い悪いではなく「文化」。彼らに付き合うことは異文化交流です。
f0195579_1041989.jpg
f0195579_1043435.jpg

[PR]
by taiyo-hospitality | 2014-09-16 10:06 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)
A君の趣味の「路線バス前展望ビデオ撮影」に付添うようになって1年半。最近は自ら運転手さんに説明して許可をもらうようになった。最初の頃は「山内さん言って下さい」。しばらくして「今日は、自分で言おうかな」。そして、今回は「山内さん、練習するから付き合って下さい」と言って、バスが来る前に、私を運転手さんに見立てて練習。好きな事、つまり人生を豊かにするライフスキル構築が先だと思います。マナーみたいなこと、つまりソーシャルスキル構築は後でもいいじゃん。そして障害者支援制度も、施設に収容して訓練することにしゃかりきになるのではなく、本人達が興味を抱いた一般資源を活用する方法で十分じゃん。

今日の撮影路線バス<総合病院~JR駅~隣市(旧町)の港近く行>での出来事。
①港近く行。乗客5名。駅から乗った買物袋を2つ持った若い中国人女性が途中から席を立ちうろうろ。運転手は危険だから座ってと何度も言うが、もちろん日本語分からず、結局終点まで立っていた。私がバス停の路線図で「どこ?」と聞くと、あるバス停を指差した。中国人だから漢字は読める。6つ先のバス停だった。折り返し便を案内した。もちろん私達もその便に乗車。
②総合病院行き。予想に反して途中から乗車がそれなりにあり、駅に着いた時点で乗客17名。南米系の人、高齢者女性、こども、学生。乗っていないのは、生産年齢層の日本人。
③駅で全員降り、新たに乗ってきた人はろうあ夫婦。降りたのは、4つ目のファストリテイリングまで200M位の所にあるバス停。バスを降り、手をつないで歩いてお店に入って行きました。この店の前の交差点は、週末は駐車場に入りきれない車で渋滞を引き起こす。途中のファストフードのドライブスルー渋滞も道路の1車線をふさいでいた。店周囲への配慮より、売上高。公道上に車列を作る客も客、それを見て見ぬふりで店舗責任者の責任にする経営者も経営者。
f0195579_1642288.jpg

[PR]
by taiyo-hospitality | 2014-01-27 16:44 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)

鉄ちゃんのガイドヘルプ

藤枝市では、「本人の社会体験のため」の外出は、移動支援で行うことが認められています。
そこで、「岳南鉄道の貨物列車入れ替え作業見学」と「371系あさぎり乗車」も行えるのです。
この時の支援では、会社に問い合わせをするという体験機会を逃してはいけないと思い、岳南鉄道への貨物ダイヤの確認を、本人にFAXで行ってもらいました。岳南鉄道からも、きっちりした返事がFAXで送られてきました。支援学校高等部の彼にとっては、いい社会体験ができたと思います。
吉原本町の女性の駅員さんも気を使っていただき「今日の貨物ダイヤを確認してあげるね」と言って社内電話で確認してくれました。余談ですが、約30分滞在した吉原本町駅では駅員さんの仕事(切符売り・時刻案内・花壇の水やり・ホームのほうき掃除)を見て彼が「駅の仕事っていいな~」と漏らしたことが印象に残ります。鉄道は巨大なシステムでパターン化されています。自閉症圏の人が鉄道に取りつかれるのはそこです。そのパターン化の安心感のある環境であれば、彼らが本来苦手なコミュニケーションやあいまいな内容の仕事も少しずつ慣れてくるのではないでしょうか?この駅は窓口での硬券販売でしたので、必ず駅員とお客の間に会話があり、なんとなくのんびりしたムードも有りました。このように、彼らが外に出て実社会の中から、好きなこと、出来ること、やりたいことを自分で見つけるお付き合いを大いにするべきだと思います。鉄ちゃん支援でいつも感じるのは、好きな事があることがいかに大切か、と言うことです。「鉄道が好き」これは幸せなことです。
f0195579_2339198.jpg
f0195579_23394231.jpg

岳南鉄道存続問題はテレビ局も取材に来ている程の社会ネタです。静岡では。
371系電車の廃止と、あさぎり号の沼津乗り入れ廃止の情報も彼はちゃんと入手済み。
[PR]
by taiyo-hospitality | 2012-02-29 23:41 | ガイドヘルプ紀行 | Comments(0)